今回はそろそろシーズンを迎える出版社への就職活動について書きたいと思います。

出版社の就職活動は独特で時間がかかります。
経験しないとわからないことも多く、
どのような選考が行われるかという情報がかなり大きな価値を持ってきます。

いわゆる「就職課」が存在する大学であれば、
そのような情報を得られるかもしれませんし、
就職活動に力を入れている大学であれば、
業界のOBや講師の人を読んで話を聞くイベントを開催していたりします。
また、ゼミやサークルなどで一丸になってマスメディアや出版業界を志望する
「メディアサークル」「出版ゼミ」のようなものがある大学も存在しています。

そういった大学はやはり有利です。
OBがいて、実際に本づくりのことを体験できる授業や機会があり、
就職活動のコツやポイントなども知ることができます。


でも、私自身がそうではなかったように、
多くの人がそんな恵まれた環境にはいません。

でも大丈夫です。
私も何も頼るものがない中で一人で就職活動の情報を集め、
一度大きな失敗をしたものの、むしろその気づきのおかげで、
そのあとはほとんどの企業、難関といわれる出版社でさえ、
落ちることはありませんでした。

出版社の就職活動について、
役立つ基本の情報や、
ちょっと気になる疑問・質問に答えられるような情報を
これからはblogに書いていきたいと思います。


まず、基本的なところからですが、

出版社の就職活動は何から始めていいのか?
出版社の就職活動は何が大事なのか?

これはわかっているようで、
よくわからないポイントです。

たとえばインターン。
たとえばES対策。
たとえばOB訪問。
たとえば業界研究。

などなど、
考えれば就職活動を始める入口はいろいろあるし、
そのなかでも何が大事なのか、はっきりとはわかりません。

主観ではありますが、
一応、会社の採用担当でもあり、
出版社の就職活動も成功している自分なりに考えてみました。
少しは参考になるかと思います。


まず、選考前に準備できることは何でしょうか。
先ほど例を出したことも含めると、


・インターン
・会社説明会
・就活イベント
・OB訪問
・業界研究
・自己分析
・ES対策
・試験対策


みたいな感じでしょうか。

せっかくなので、私が大事だと思う基準で、
それぞれ点数を付けてみました。

出版社の就職活動で大事だと思う準備(10点満点)

・インターン 2点
・合同会社説明会 5点
・出版社に特化した就活イベント 8点
・OB訪問 2点
・出版業界研究 5点
・会社研究 9点
・自己分析 10点
・ES対策 7点
・試験対策 9点
・面接対策 10点


点数を上から並べ替えましょう。


・自己分析 10点
・会社研究 10点
・試験対策 9点
・面接対策 8.5点
・出版社に特化した就活イベント 8点
・ES対策 7点
・合同会社説明会 5点
・出版業界研究 5点
・OB訪問 2点
・インターン 2点

これは出版社の就活の場合ですが、
ちなみに一般企業の就活の印象だと・・・

・該当業界研究 8点
・自己分析 7点
・面接対策 6点
・インターン 7点
・OB訪問 6点
・ES対策 6点
・会社研究 5点
・その業界に特化した就活イベント 4点
・試験対策 4点
・合同会社説明会 4点

こんなところです。
一般企業の点数は
出版社の就職活動の点数と比較してつけています。
出版社のほうが倍率は高く、
そのぶん難易度は高いのでこのような採点になっています。


今更ですが、出版社の就職活動は厳しいです。
倍率数百倍は当たり前。
自分も出版業界の同期とは交流ありますが、
10人以上採用しているような会社には、
「多いねー!」という声があがるくらい、
採用人数は少ないのです。


就職浪人している人も珍しくありません。
私が出会ったなかではたまたま女性の方が多かった印象がありますが、
(きっと目標がしっかりしていて根性もあるんでしょうね)
一度経験があり、かつ準備もしっかりしている人の上をいくのは、
簡単なことではありません。


でも、断言できます。
出版社に本気で行きたいと思う人ならば、
必ず出版社に就職できると。


もちろん何もしなくてもいいわけではなく、
今回お伝えするような「準備」がしっかりできさえすれば、
必ず就職できる、ということです。


「就職活動の準備」に話を戻しましょう。 
近年は特に、インターンやOB訪問に行く学生が多く、
それが一般企業の面接や経験としても有利に働くことがあります。


しかし、出版社においては、
OB訪問をして会社にとって有利になる、
ということはほぼありません。

もしその出版社のかなり偉い人と会えて
それが有利に働くとしたらそれはもう「コネ」です。


出版業界には「コネ」は確実に存在します。
なので一人で就職活動を乗り切るかつての私のような人は、
コネを持っている人たちも相手にして自分をアピールしていかなければいけません。


またインターンですが、
やっている出版社はほとんどありません。
一方、アルバイトを採用している出版社は数多くあります。
基本的には出版社のHPで公募するようなものだったり、
もしくは一般には公募されていなかったりするので、
出版社の人事に電話で聞いてみるのもいいでしょう。


実際、私の同期には、
電話したら採用してもらえて、
アルバイトの採用はしていなかったけど、
そのまま社員になった、という人がいます。
アルバイトから社員になる人は、
この業界では珍しくありません。


なので、出版社の就職活動に落ちたら
アルバイトで入社しても出版社で働くことを目指す!
というくらいの気持ちは必要ですし、
アルバイトでも構わなければ、
出版業界に携わるハードルはぐんと低くなります。


さて、先ほどの比較で一般企業と異なるのは、
一般企業ではわりと業界研究が必要なのに対し
出版業界ではその会社の研究が必要なことだと思います。


もちろんどちらも必要なことですが、
一般企業だと、業界におけるその会社の知識がポイントになるなか、
出版社だと、その会社の刊行物や個性などをいかに知っているか
がポイントになってきます。


もちろんちゃんと知識を深めていけば、
業界におけるその会社の個性を研究していくことになるので、
どちらも関連して深まっていくのですが、
他社との違いを認識しておくと、出版社に対してはよりアピールしやすくなります。


たとえば面接で志望動機を答える際、

一般企業では
「競合他社のなかでも御社の○○な個性に強く惹かれます。
厳しい業界のなかでもその個性を私なら××というように活かしていきたいと思います」

出版社では
「(業界での御社の姿勢に共感するところもありますが、)
○○というような刊行される本が好きで、そんな本をつくりたいです。
ですが、それだけではなく、御社にはまだなく近年注目されている××という物にも挑戦し、
ジャンルの垣根を超えて活躍したいです」


といった違いが出てきます。
業界と、業界内の会社の特色を意識して受け答えするだけでも、
ほかの学生との差が浮き出てきてぐっとその会社に近づいていくことができます。


長くなったので、
今回の記事はここまでにします。
次回は、出版社の就職活動に必要な準備を
点数が高いものから順に、
解説していきたいと思います。


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