独立してからというもの、
ありがたいことにいろいろとお仕事をいただいています。

出版プロデュースから書籍編集、
企業と編集者とのコラボ、
ご講演やセミナーの打診も頂戴いたします。

これからもやりたいことがたくさんあるので、
チャレンジしていければと思うばかりですね。

もちろん、自分の軸である
書籍編集はずっと続けていきたいと思います。


さて、そんななかで、
独立後の書籍としては最初の企画が、
先日責了いたしました。

短い期間でしたが、
とても長かったなぁ(しみじみ)。

その本は、


3月8日(木)刊行!
『若手を動かせ』(中村トメ吉 著)



というビジネス書になります。

この本は、会社に在籍していた頃であれば
絶対に経験できないことを、
たくさん経験させてくれました。

というのも、
出版社さんは単行本主体の出版社さんではなく、
雑誌メインの出版社さんだからです。

ちなみに著者の方は、
「OCEAN TOKYO」という美容院の代表を務める方で、
ご自身もカリスマ美容師でいらっしゃいます。

この「OCEAN TOKYO」という美容院が
とにかくすごくて、
いま数々の社会現象を巻き起こしている
日本一有名な美容院です。

創業たった4年、
しかも美容業界ではニッチといえる、
若手メンズをメインとした戦略で、
いまの地位を急速に築き上げました。

その裏側にある中村トメ吉さんの
「若手を動かす」手腕とモチベーションアップの秘訣、
などなどを紹介しています。

本についての詳細は、
刊行したときにまたお伝えいたしましょう。

著者の方が美容業界ということもあり、
今回の企画は


「PREPPY」や「MEN'S PREPPY」


という雑誌を刊行している
枻出版(エイ出版)さんでの企画でした。

ビジネス書を刊行するのは初めてらしく(!)
私の知識や経験をお伝えするとともに、
雑誌の方々の仕事のやり方や考え方などを
たくさん学ばせてもらいました。

自分自身のビジネス書の編集スキルを確認する
いい機会にもなったので、
あわせて刊行後に紹介していきます。


では、


今回はなんで刊行前に先んじて紹介したかというと、
別にAmazonで予約してほしいわけではなく、

「販促」についてぜひ注目してほしいからです。


なぜならこの販促とその結果は、
出版業界全体にとって、
少なからず意味のある内容になるのではないか、
そう思うからです。

エイ出版さんのように、
ビジネス書を手がけていない出版社や、
雑誌主体の出版社はもちろんのこと、
とくにビジネス書を出している出版社にとって、
大きな示唆を含むトライアルになるのではないか、
と考えているからです。

数年前の出版業界と今の出版業界を比較して、
もっとも大きく変化したことのひとつに、


「ビジネス書の勢いが低下した」


ということが挙げられます。
ビジネス書を得意としている出版社にとって、
数年前から生じたこの状況は、
本当に大きな課題となっていました。

特に、ひと昔前ならば重点企画となっていたような
「経営者」の本が売れなくなってきています。

「出世したくない」という人が増えているくらいですから、
「経営者」を目指す人も減っていて、
経営者を尊敬するような人も少なくなってきているからでしょう。

でもそれだけではなく、
とにかく日本人著者によるビジネス書がなかなか売れずに
苦戦しているのです。

例外的に売れているのは、
100万部を突破した『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健 著)、
そして海外の翻訳ビジネス書くらいです。

『嫌われる勇気』に関しては、
2013年12月の刊行にもかかわらず、
まだランキングに入ってくる書店があるくらい売れています。

でもそれは別の面からすると、
それ以降、売れているビジネス書があまりにも出ていないから、
いつまでたっても有名な『嫌われる勇気』が売れている、
ということなのです。



「ビジネス書が売れなくなった」


そう言われるようになり、
ビジネス書に注ぐ力を抑える出版社も
増えてきました。

そんななか、
エイ出版さんが初めて挑むビジネス書において
どこまでのことができるのか。

ビジネス書は初の試みなので、
当然、ふだん営業さんがビジネスジャンルに行くことはありません。
そんななか、書店での売り場は確保できるのか。
刊行後、火をつけることはできるのか。
火をつけたら、その後の動きはスムーズに対応できるのか。


ぜひ注目していただきたいと思います。


今回、著者の中村トメ吉さんやOCEAN TOKYOの方々には、
以前から販促についての打ち合わせをさせていただき、
準備をしてきました。

その第一弾として、
「OCEAN TOKYO」さんによる告知が
昨日夜にスタートしました。

制作チームでは、それこそ毎日のように打ち合わせを重ね、
少しでもいい状況で刊行を迎える準備ができるよう、
意見を交わしてきました。
出版社さんには、今もまさに動いてもらっているところです。

もしこれでベストセラーを出すことができれば、
ビジネス書が得意な出版社さんでなくても、
著者さん、編集者、ライターさん、出版社が一丸となり、
いい本を作って、それを広めるための努力をすれば、
まだまだ出版業界、ビジネス書業界、
頑張れるということだと思います。


どんな動きを見せるのか、
どんなチャレンジができるのか、
やってみないとわかりません。

でも、何か起こしたいと思います。
さてさて、刊行を迎えるのが楽しみな一冊です。



若手を動かせ①